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冬は「ネコカゼ」に注意 !

 冬場、どこの動物病院でも、人間でいえば、インフルエンザにかかったように、目やにと鼻水で顔をくちゃくちゃにした若いネコが連れてこられることが多いdですいわゆるネコカゼともいわれるFVR(ネコウイルス性鼻気管炎)に悩むネコたちである。
 これは「ヘルペス」というウイルスがひきおこす「カゼ」である。はじめ、くしゃみとともにさらっとした鼻水が出て、目が赤くなります。だんだんに鼻水がねばってきて、鼻がふさがり、結膜炎がひどくなり、熱が出て、食欲がなくなってしまいます。
治療法としては、インターフェロンなどの抗ウイルス剤を投与し、栄養剤を与えて免疫力を高め、あるいは抗生物質で細菌感染を防ぎながら、回復を待ちます。しかしヘルペスを退治することはむずかしく、「ネコカゼ」が治っても、ヘルペスはネコのリンパ節などにひそんでいます。その後、なにかの病気で体力が落ち、免疫力が低下すると、またぶりかえします。またいわゆる蓄膿症(慢性の副鼻腔炎)になって、いつも鼻水をたらすことになりかねません。
 ヘルペスウイルスと同様に注意すべきものが「ネコカリシウイルス感染症」である。これもくしゃみなどカゼの症状が現れますが、とくに口の中の炎症がひどくなり、舌の付け根がはれたり、口腔潰瘍になって食べることができなくなることが多い。また、肺炎を併発することもあります。冬はネコちゃんにとって要注意ですよ~!