循環器疾患に興味があり、バルーンカテーテルを用いた肺動脈狭窄の治療や、先天性心疾患について勉強するために入社しました。
また専門分野以外でもたくさんの患者さんが来院されるため、一般診療を通して習得しておくべき基本的な知識や技術を広く勉強できる点が魅力的でした。
日常の業務では、様々な一般診察に加えて、循環器疾患の紹介症例やセカンドオピニオンの診察も任されるようになっています。
現在は日本獣医循環器学会の認定医を取得して、ますます循環器の専門診療に注力しています。専門診療を行っていく上では、他の病院の先生方との関係性も重要となってくるので、勉強会や学会発表などにも積極的に参加しながら知見を深め、病気についての相談や紹介をして頂けるような獣医師になっていけるよう、これからも頑張っていきたいです。

INTERVIEW01 獣医師 池田 正悟
一般診療で経験を積み、
将来的には循環器診療のスペシャリストに

一般診療をとおして知識や技術を磨く

ご家族からいただく声がエネルギーの源に
来院時には苦しそうだった僧帽弁閉鎖不全症のワンちゃんや、横隔膜ヘルニアのネコちゃんなどに対し適切な診断と治療を行うことができ、家族の方が安心して帰られると自信や喜びに繋がり、また頑張ろうというエネルギーが湧いてきます。
しかし、努力の末にも残念ながら治療中に亡くなってしまうこともないわけではありません。そんなご家族の悲しみの中にも関わらず「夜遅くまでありがとうございました」と、私たちのことを労ってくださる患者様がいらっしゃいます。そういった励ましのお言葉をいただくと、ひとつでも多くの命を助けられるよう、私たちもより一層精進しなければならないと強く身に染みます。
ワンちゃん、ネコちゃんは言葉での意思疎通ができないため、実際に行う検査の妥当性や必要性とは別に、代弁者である家族の方が納得・安心されているかどうかが重要であることをよく感じます。
獣医師としての視点での正当性だけで動くのではなく、ご家族の皆さんの気持ちに寄り添って診療活動を行うことが小動物臨床では欠かせない点であり、忘れてはいけない点だと考えています。

スタッフ同士が協力し合える関係性だからこその強み
スタッフ同士の仲は良く、気軽に話し合える関係性です。
獣医師は各々の得意分野があるので、自分が診察する中で疑問があるときや悩んだときには、他の先生に相談して助け合えることがこの病院の強みだと思います。私が研修医だった頃の思い出深い出来事として、夜間の緊急電話対応をしていた際に、急遽ワンちゃんの帝王切開が必要になったことがあったのですが、他の先輩スタッフに連絡をとると夜中にも関わらずたくさんの人が快く集まって協力してくれて、無事に子犬を取り出すことができました。日々忙しい中でも、スタッフ皆が動物たちの命を大切にする気持ちを持っていて、すぐに集まれる先輩スタッフの温かさに感動しました。
様々な分野の専門診療がある環境はとても刺激的で、学ぶことが沢山あります。
既に自分のやりたいことが決まっている人には勿論のこと、まだ見つかっていない人にも強みを作っていける場所だと思います。一緒に頑張れる仲間が増えると、僕もとても嬉しいです。
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