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本日も当院のパピークラスにお越しいただきましてありがとうございました
夏休み中にわんちゃんと一緒に旅行に行ったり、もしくはわんちゃんをペットホテルに預けたりする方もいると思います。
どちらにせよ、わんちゃんにとって家を離れる非日常が訪れます
環境の変化にわんちゃんがなるべくストレスを受けることがないように、子犬の時期からの社会化はもちろんですが、クレート練習なども環境が変わった時のストレスを抑えてくれるツールになります
パピークラスでは、病院への社会化、クレートトレーニングも行っています
では、本日のパピークラスの様子をお伝えします
動物たちが恐怖を感じる場面で現れる行動は3つに分けられます
①逃げる
②固まる
③闘う
のどれかの行動が必ず現れます
病院に来て、病院が恐怖を感じる場所になってしまった場合、動物達は上記の3つの行動のどれかをしようとします
診察室の扉が閉まってますし、リードがついていたり、看護師さんが抱っこしたりしているので、「逃げる」という行動は出来ません。
逃げられない場合、固まってしまうか、闘うために攻撃的になるかですが、もしも動物たちが闘う選択をした場合、「必要な検査をしたくても怒ってしまってできない」「治療がしたいけど身体すら触れない」になってしまうと、検査や治療に制限がかかってしまう事になります
病院が恐怖を感じる場所にならなければ、そういった行動を動物たちがとる必要がなくなるので、パピークラスでは将来通院が必要になった際に検査や治療に制限がかかる事が無いように、病院への社会化や身体を触る練習、検査に備えた練習を行い、動物達がなるべく病院で恐怖を感じることがないように工夫しています
お手の項目を練習すると半分くらいの飼い主さまがすでにお家でお手の練習をしてくれています
わんちゃんの可愛い手を飼い主様の手に乗せてくれる動作にきゅんとしますよね
しかし、お手は芸としてのお手からさらにステップアップすることによって、ハズバンダリートレーニングに進化させることができます
ハズバンダリートレーニングとは、動物達が自発的に行動して目的の動作を行い、ケアや治療において動物たちのストレスを軽減するため、お互いに安全にできるようにするためのトレーニングです。
もともとは動物園や水族館にいる大動物のために行われていたトレーニングです。
イルカの体温を測るために力ずくでイルカをひっくり返すのはとても大変なうえに危険ですが、イルカ自ら合図でひっくり返るようにトレーニングができていればお互いにストレスなくスムーズに検査を行うことができます
わんちゃんも同じように、足を拭くために飼い主さま自らわんちゃんの手を触りに行くと嫌がってしまう子であっても、お手を活用してお手の状態を数秒キープする練習や、タオルの上にお手をする練習など応用していけば、わんちゃんの協力を得ながら足を拭くことができるようになっていきます
あごのせ練習もお手と同様ハズバンダリートレーニングとして行っています
飼い主さまの合図でわんちゃんがお顔を預けてくれるようになると、将来歯磨きや目ヤニ拭き、点眼、耳掃除などの顔周りのケアが行いやすくなります
ポイントはわんちゃんが自主的にお顔を預ける動作を行うということです。
ハズバンダリートレーニングでは飼い主さま自らわんちゃんのお顔を触りに行ってはいけません
わんちゃんを迎えてから様々なものをいたずらされて困る…。子犬がこんなに手がかかるとは思わなかった…。という方はいらっしゃると思います
なぜ様々なものを噛んでしまうのか、見つけ出してしまうのか
それは子犬が悪いわけではなく、子犬はただ正常な行動をしているだけです
今の時期は様々なものを口にしてそれが食べられるものか、自分にとってどういうものか学んだり、歯という武器の使い方をより上手に使いこなせるように練習したり、獲物を探すという犬本来の本能から噛めるもの、破壊できるものを探したりする時期です。
その結果落ちているものを口にしてみたり、家具を噛んでみたり、破壊してみたり、という行動が見られます
子犬としては本能で行っている行動ですが、飼い主さまからしたら困った行動に当てはまってしまいますよね
どうやったらやめさせることができるのかと子犬を迎えた全飼い主さまが同じことを思っているはずです。
結論からいうと、その探索行動や破壊行動などをやめさせることはできません
やめさせることができない場合どうするかというと、噛まれて困るものは環境整備をして噛まれないようにすることと、噛んでいいものを提供して本能のはけ口を作ってあげることが重要になってきます
今日はさまざまな遊びの紹介と実際にトイレットペーパーの芯を使って遊んでみました
遊びの時間はどの子にとってもプラスの時間になるように、他の子と遊びたい同士であればそのクラスは遊びの時間に、ごはんが何よりも好きなクラスは今日紹介した遊びの提供を実践しました
どのクラスも身体を使って、頭を使って、わんちゃんたちの満たされたお顔を見ることができます